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北アルプスを満喫してきました [登山]

遅めの夏休みをいただき、北アルプスに行ってきました。

初日と二日目は若干降られたのですが、三日目の天気は最高でした。 秋雨前線が居座る中、奇跡のような晴れ間でした。のべさんの晴れ男っぷりと、山に賭ける参加者の皆さんの熱意の賜物? 
わたしもそのご相伴にあずかって、素晴らしい景色を堪能してきました。さすが蝶は槍穂の展望台。何度行ってもいい山ですね。

あ、前記事で書きましたシェルパさんにも無事会えました。カレー喜んでもらえて嬉しかったです。


9/3(木) 自宅~上高地~涸沢

初日は、上高地から涸沢まで。
始発のあずさで東京を発ち、ちょうどお昼に上高地着でした。これから登る穂高はガスの中……。

01上高地ガスガス.jpg

お天気は下り坂ですし、今日のコースは普通に歩いてしまうと4時間40分のコース。到着が(山小屋への到着時刻として常識的デッドの)16:00を大きく回ってしまうので、走れる場所は走りました。
上高地バスターミナルから横尾までの約10kmは、十分走れる場所なため、今回は登山靴ではなくトレランシューズをセレクトしました。
急いだおかげで、涸沢到着は15:40。最後少しだけ降られた程度で、お天気ももってくれて助かりました。


9/4(金) 涸沢~奥穂~前穂~徳澤

二日目は、涸沢から徳澤まで。
涸沢→(ザイデングラード)→奥穂高→(吊尾根)→前穂高→(重太郎新道)→岳沢→上高地→徳澤というルートです。
シェルパさんに会うためにどうしても岳沢に行きたくて、でものべさん主催のマイコース(蝶ヶ岳)にも参加したかったので、こんなアホみたいなルート選択となりました。

この日の行程は、標準コースタイムで約13時間。早朝に出発するにしても、がっつり巻かないといけません。
とはいえ、ザイデングラードや奥穂高岳(3,190m)の登りは慎重に。
早朝は少しだけ晴れていたのですが、奥穂に取り付く頃には、ガスで真っ白になってしまいました。残念…。
でも、この高度感、久しぶり!!

02穂高山荘と涸沢岳.jpg

奥穂からは、吊尾根経由で前穂に向かいます。吊尾根は、名前の通り左右は見事に切れているので、高所恐怖症の方だと厳しいかもしれませんが、危険箇所はそんなにありません。紀美子平の手前だけちょっと危ないですが、登りなのでまあ大丈夫。

岩をよじ登ってたどり着いた前穂高岳(3,090m)の山頂も真っ白でした。

03前穂高ガスガス.jpg

こんなお天気だったので、紀美子平の少し先の雷鳥広場まで降りてきましたら、雷鳥さんに出会えました。ガスの中なので写真がかなりイマイチですが。
(今回、荷物を極力減らすために、一眼レフカメラは持参しませんでした。3泊4日で、バーナーセット+フライパン+若干の食材も込みで、20Lザック7kgになんとか納めました。)

04雷鳥.jpg

そして、最悪なことに、重太郎新道の核心部にかかったあたりから雨…。うぎゃ。

このコースは、長野県総合山岳センター作成の「信州 山のグレーディング」で見ての通り、岳沢からピストンするなら、泊数はそんなに必要ないのですが、技術難易度はD(上級者Ⅰ)レベル。
紀美子平を過ぎてすぐの、長~い鎖場のスラブ状の岩は、雨だと滑ってやっかいです。
雨の中、かなり神経を使って下ったので、写真を撮る余裕はありませんでした。下はネットからの借り物写真です。

05重太郎新道借り物A.jpg

その後も、鎖だの梯子だのが連続します。オーマイガー!と思いながら慎重に下ったので、こちらも借り物写真で雰囲気だけでも。
重太郎新道は、こんな感じの難所が1時間くらい続くので、ちょっとオエ~なコースです。

06重太郎新道借り物B.jpg

ヒーコラいいながら重太郎新道をこなし、ようやく岳沢小屋へ。ここで念願のシェルパさんとの再会を果たせました。
遅めのランチを小屋でいただきながら、シェルパさんとの楽しいひとときを過ごせました。

13:30、下山開始です。岳沢ルートは一転して楽しい登山コース。上高地散策をしていた人が、ハイキング気分で(途中で何度も後悔しつつも)登ってきちゃうことがあるくらいなので、ここはぶっ飛ばせます。
コースタイム2時間を1時間チョイでこなして、14:40ごろ、上高地へ下山しました。
登山道終点から徳澤までの約7kmは、さらにラクチンな遊歩道なので走ります。観光地ですし、背中にはザックがありますので、平地のマラソンペースというわけにはいきませんが、2時間のコースタイムを1時間に短縮し、なんとか16:00に徳澤園に滑り込みました。


9/5(土) 徳澤~蝶~三股

三日目は、いよいよのべさんたちと合流します。
蝶ヶ岳山頂到着予定が10:15頃と聞いていましたので、徳澤→蝶ヶ岳山頂までの4時間40分のコースを3時間30分に巻くつもりで、6:30頃に徳澤を出発しました。

しばらくは樹林帯の急登ですが、登りは得意なのでサクサク行きます。途中、山頂まであと1時間の位置にある長塀山に8:30に着いてしまい、「しまった、早すぎた」と思いましたが、遅れるよりはいいでしょう。
途中には、妖精の池なんていう名前の池もありますが、水辺は虫が多くて参りました…。

07妖精の池.jpg

蝶ヶ岳(2,677m)山頂到着、9:10。
ふわ~、素晴らしい景色です。蝶ヶ岳には何度か来ていますが、何度見てもこの雄大な景色には胸を打たれます。

08蝶が岳.jpg

昨日踏んできた山々もバッチリ見えます☆

09穂高.jpg

※中央に大きめのピークが4つありますが、一番左が前穂高岳(3,090m)、次の美しい扇形が、北アルプス最高峰の奥穂高岳(3,190m)、その右手の少し小さく見えるのが涸沢岳(3,103m)、そのさらに右手のちょっと雲がかかっているのが北穂高岳(3,106m)で、そこからぐっと窪んでいる部分が、大キレットです。

LINEグループに到着の報を入れたところ、前常念経由の遠回りかつハードなルートで、信越五岳の練習をされていたアレキさんに同行されていたリンガンガーさんから、「蝶槍まで迎えに来て(byアレキ)」との返信が。
皆さんの到着まで十分時間があるので、トイレに行ってからザックをデポし、空身で蝶槍へ。コースタイムで55分、約1.6kmの道程ですが、ここも稜線なので9割走れます。テッテコ走って25分で蝶槍へ。
ここからの槍ヶ岳(3,180m)や、常念岳(2,857m)の眺めも素晴らしいのです♪

10槍.jpg

11常念.jpg

しばらくご一行様を待っていたのですが、LINEをよく見てみたら、リンさん・アレキさんの常念岳登頂時刻は約10分前。ここまで標準コースタイムで3時間20分かかります。
「こりゃすぐには来そうもないや。」と、また走って蝶ヶ岳に戻ってみたら、のべさんご一行様が到着していました。

ここで楽しい山宴会のスタートです。各種焼肉、こんがり焼いたソーセージ、フルーツ、パティスリー季節外れ、ホットサンドにクラムチャウダー、出るわ出るわ。めっちゃ豪華です。
わたしは焼きそばを持っていったのですが、そんなの要らないくらいの豪華食材たち。ここは本当に山の上? 凄すぎです。

11:00を過ぎ、おなかもくちくなったところで、ネコさんがアレキさんたちを迎えに行くといって出発していったので、わたしも11:30頃に、蝶から再び蝶槍へ。少し待っていたらご一行様が来ましたので、一緒に蝶に戻りました。
蝶~蝶槍、片道1.6km×2往復。ふだんはわたし、歩きオンリーの登山はランカウントしないのですが、この蝶槍2往復と、初日と二日目の上高地は、ランカウントしちゃってもいいんじゃないかと思いました(笑)。

蝶に戻って、しばしの談笑のあと、下山開始です。
ゆっくり下山する皆さんは、チャレさんに引率されて先に降りていきましたので、アレキさんと愉快な仲間たちは、しばし焼肉を楽しんでから、早足で追いかけます。

残った面子が猛者ばかりだったので、コッコさんはネコさんにおねだりをして、ザックを交換していただきました。ネコさんのは日帰りトレラン仕様。わたしのは3泊4日ぶんの登山仕様。重さがだいぶ違いましたし、先陣を切って下っていくアレキさんがいいペースで飛ばしていくので、ザックが軽くてすんだのには本当に助かりました。ネコさん、甘えさせていただきありがとうございました。

下山後は、ほりで~湯で汗を流し、ものすごい量のご飯が出てくるのべさんのお知り合いのお店で晩ご飯。リンさんの注文した、固焼きそば(大)は凄かったです。こんなの見たことないですよ。四人前くらいあったように思います。

コテージに戻ってからは宴会で、とても楽しかったのですが、コッコさんは晩ご飯の食べすぎで、若干胃もたれ気味。猛者達は深夜2時過ぎまで呑んでいらしたようですが、わたしは12:00前に撤収させていただきました。


9/6(日) 安曇野・松本観光

翌日は、猛者と二日目からの合流組は、扇沢から爺ヶ岳・鹿島槍へ突撃していきましたが、わたしは大人しく女子組で。
ローラさんの運転で、まずは大王わさび園へ。

12大王わさび園.jpg

お次は安曇野ワイナリー。登山組の状況をLINEで追いかけながら、ワインをグビグビいくおなごども(笑)。

14安曇野ワイナリーにて.jpg

途中で大信州の蔵に寄っていただき(そして日本酒を大人買いして自宅へ発送)、松本城そばの、お蕎麦の老舗「こばやし」で、ランチ。お蕎麦も美味しかったですが、馬刺と日本酒が最高でした~♪ 

14大信州.jpg

15こばやしの馬刺.jpg

のべさん、ご一緒させていただきました皆さん、楽しいひとときをありがとうございました。
山はやっぱりいいですね。


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お山へGO! [登山]

昨日の皇居での練習会は、勤務先がらみだったのですが、「たぶんゆるいだろうな」と思って、少し早めに行って3周ほど走っておいたのですが、それで大正解でした。
自己紹介で、「サブ4目指して、月に100km走りこんでいます!」という方が、「うわ、速っ、100kmは凄いですね!」と拍手喝采を浴びている中、次に何をどう言えと…。
RCや村の基準は、世間一般とは少々違うというのを思い知った1日でした。

結局、自主練15km(5'30前後)+練習会10km(7'00……逆にツライ……)で、昨日は25kmのジョグでした。
ペースはともかくとして、火曜・水曜の2日間で45km踏んだので、心おきなくランオフできます。

本日より、お山に行ってまいります♪
土曜日に、のべさん主催のマイコース(蝶ヶ岳)に参加させていただくのですが、わたしは少し前入りして、穂高方面を回ってから合流します。

ヒマラヤの展望台・カラパタール(5,545m)に登ったとき、たいへんお世話になった現地のシェルパさんが、この夏、岳沢小屋でアルバイトをされているので、彼に会いに行くのが目的です。
ネパールは、4/25の大地震のせいで観光客が激減し、観光で成り立っている部分も大きい国なので、いろいろたいへんなようです。彼も現地だと仕事がないので、日本の山小屋に働きに来ているそうで。

本当は、ネパールに旅行に行ってお金を落としてくるのが一番の恩返しなのでしょうが、コッコさんはしがないサラリーマン、日本の会社の常として、なかなか長期の休みが取れません。(カラパタール登山は、勤続20年特別休暇を利用しました。)

案内してもらったときの写真を厳選してプリントアウトしてアルバムにし、懐かしのWAIWAIも取り寄せてみました。そして、昨日は皇居に行ったのをいいことに、神田のネパール料理のお店で、ネパールカレーを作ってもらい、チャパティも焼いてもらってきました。がっつり保冷材で包んで、岳沢までボッカします。喜んでくれるといいなあ。

以前にも一部載せましたが、プリントアウトした写真は以下です。
本当は20枚……残りの1枚は、わたしとそのシェルパさんのツーショット写真です(笑)。
あ~、また行きたいなあ、ヒマラヤ……。人が生きるには厳しい場所ですけれど、とにかく美しいところです。あの空の青と、山の白さは、地球上のほかに類を見ないと思います。
わたしの拙い写真では、半分も伝わらないと思いますが、雰囲気だけでも感じ取っていただけたなら嬉しいです。

01ナムチェ.jpg

02カンテガとわたし.jpg

03タムセルクとオリオン.jpg

04アマダブラムと昼の月.jpg

05日没後一瞬の空色.jpg

06ディンボチェの夜.jpg

07タウツェとストゥーパ.jpg

08パンボチェの集落.jpg

09雲を吐くチョブルー.jpg

10ローツェのイエローバンド.jpg

11アイランドピークとポータ.jpg

12遭難碑いっぱい風が強い.jpg

13氷河からの流れ.jpg

14ヌプツェでっかいどー.jpg

15氷河湖眼下にラクパさん休.jpg

16プモリとカラパタール.jpg

17カラパタールとエベレスト.jpg

18サガルマータ.jpg

19サガルマータ燃える.jpg


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【登山レポ・2】北岳 2日目 [登山]

だいぶ日があいてしまいましたが、登山レポ続きです。

8/8(日)

3:45起床。まだあたりは暗いですが、東の空は徐々に明るくなってきています。朝ご飯は4:30から予定でしたが、4:20には第一陣の朝食がスタートしました。肩ノ小屋の朝食は、交代制で早い者順です。この日の日の出は5:00頃だったので、一陣か二陣で食べればご来光に間に合うため、第一陣に滑りこめてラッキーでした。

わたしたちの隣に寝ていたグループは、ご来光を北岳山頂で迎えたらしく、3:00過ぎには起き出して出発していきました。起き出してトイレにいったとき、まだ真っ暗な北岳の稜線に、いくつものヘッドライトの明かりが登って行くのが見えました。

ご飯を食べ終え、テラスでご来光を待ちます。東の空も西の空も、なんともいえない色合いです。濃紺、薄いブルー、ピンク、そしてオレンジ。山の上でしか見られない、ショータイムのはじまりです。鳳凰三山や甲斐駒ケ岳などの近くの山は、紫色のシルエットの裾に雲を纏い、眼下には雲海。そこにぽっかりと浮かぶ富士、八ヶ岳、中央アルプスの峰々。遠くの方には、北アや浅間山などものぞめます。

朝焼けの富士470.jpg

刻々と空の色が移り変わり、徐々に星が消え、最後に金星と月だけが残る空と雲海との境界線に、黄金色に輝く点があらわれたかと思うと、それがどんどん輝度をあげてきました。ご来光です!
待ち構えていた登山者たちから歓声と拍手があがりました。365日、毎日必ずある、ただの日の出といえばそれまでなのですが、山の上からだと本当に神々しいのです。

ご来光470.jpg

ご来光を堪能し、出発の準備をします。北岳の山頂までは、登り50分、下り40分ほどですが、健脚ぞろいですし、空身なのでそれよりも早い往復となりました。
アタックザック(携帯用の小さいリュック)を出して、最低限の飲料や頂上で食べるおやつ、貴重品などを詰め、proceedさんに背負っていただきます。女性陣は空身(ザックなし)です。ここからは岩場が続くので、大きなリュックがないだけで重心の安定感が違います。

高所恐怖症のproさんは、崖を回り込むあたりがちょっとだけ怖かったそうですが、なんだかだんだん高度馴れしてきたような? なんにしても、これがいければ地図上に「危」マークがないルートなら、(一般登山道であれば)ほとんどの道がOKですよ。


午前5時50分、北岳(3,190m)登頂。皆さん、おめでとうございまーーーす!
健闘をたたえ合い、皆で記念写真した後は、たっぷりと山頂を堪能します。

山頂集合470.jpg

本日の北岳のお天気は快晴、360度の大展望です! 何回登っても、この景色はいいわあ~。今回の登山で見ていただきたかったもの、高山植物が最盛期より少し少なく、夕焼けが60点だった以外は、ほぼコンプリート! ライチョウとブロッケン現象は想定以上。そして、ハイライトの山頂からの景色は100点満点。本当によかったです。皆さんの日ごろの行いが良いせいですね。ホッと胸をなでおろしました。

山頂から富士をバックに470.jpg

間ノ岳や農鳥470.jpg

20分くらいは上にいたでしょうか。名残惜しかったですが、頂上を後にしました。岩場の下りでは、皆さんの足取りを見させていただきましたが、まったく危なげがなかったので安心しました。


小屋に戻り、お手洗いやら何やらを済ませ、7:10、下山を開始。昨日来たルートをサクサクと戻り、小太郎尾根分岐で、稜線に別れを告げて、斜面を下ります。

下山のルートは、草すべり経由白根御池小屋ルートを選択しました。理由はいくつかありましたが、まずは前提として、全部同じルートだと面白くないこと。時期や年によっては、夏でも大樺沢の雪渓が登山道をふさいでいることがあり、そうなると雪渓をくだりに使うことになるので、それは避けたかったですし。そうなると、沢沿いに登る大樺沢コースを登りに使い、草すべりを下りに使うほうがいいかなと。
また、こちらのコースだと、途中で白根御池小屋を通過するので、通過時刻によってはここで昼食や軽食をとることができるので、食料を担いで歩かなくてすむことなど。そして最大の理由は、草すべりを登りに使いたくなかったこと。日差しをさえぎるもののない急登で、実にキツイんですよ、これが。

そんなこんなで、登りだと地獄を見る草すべりですが、下りで使ったってキツイです。急な下りで脚がプルプルきます。コケても死ぬような場所ではないですが、みんなもれなく、1回くらいずつ滑って尻餅をつきました。コッコさんは木の階段のところでコケまして、階段を支える鉄の棒で腰を強打! 痛ったぁ~!!(><) 幸い、痣ですむような打撲ですみましたが、痛かったな~。今現在、きれいに棒の形に痣になっております。お見せできず残念です。

眼下に、白根御池とその周囲に張られた(キャンプ指定地の)テントが見えてきたときにはホッとしました。それが徐々に大きくなってきた頃……proさんが、「あれは、チャレさんでは!?」とおっしゃいます。「あの体格、そしてチャコールのシャツの胸に75Tのポイントが見えた気がする!」と。近づいてきたら、わたしにもそれが見えました。うわーーー、トレラン隊とここで邂逅できるとは! 事前に「僕らも同じ日程で、日帰りで縦走します」と聞いていたので、「会えるかな? どうかな?」って思っていたのですが。山の中で、見知った顔に出会えるって、本当に嬉しいものですね。

トレラン組と470.jpg

ハンサムネコさん、チャレさん、のべさん、そしてやっとお会いできた季節外れさん。軽装のトレランスタイルは、ハイカーだらけ(しかもこのルートはテント泊の重装備のハイカーが多い)の中、異彩を放っています(笑)。でも、さすがブログ村が誇るH●NT●Iたち、無事にとんでもない距離の縦走を果たされたそうです。わたしも行ったことのあるルートですけど……普通の登山者だったら2泊3日が基本、コッコさんは山では健脚の部類に入るのですが、それでも1泊2日で組むコースです。皆さん、彼らの山行を、コースタイムの参考にしちゃ絶対にダメですよ。

トレラン組行く470.jpg

白根御池小屋の手前で、嬉しい邂逅を果たし、草すべりの急登に挑んでいく雄姿を見送ったあとは、わたしたちは小屋で休憩です。ソフトクリームぅ~。ここのソフトクリーム、美味しいんですよね。1つ500円と高価ですけど。はーーー、幸せだ~。

さて、下りも残すところ、あと2時間ほど。しばらくは等高線にそってゆるいアップダウンを繰り返す道が続きますが、「白根御池小屋⇔広河原」の案内板から先は、また斜面が急になります。山行も最終盤、脚の疲れもピーク。脚に力が入れづらく、滑りやすくなってきますので、こまめに休憩をとって、ゆっくり慎重に進みます。
「もういい加減勘弁してほしい」と思った頃、ようやく、大樺沢コースとの分岐が見えてきました。あー、助かった。ここから先は傾斜もゆるみますし、広河原山荘までは20分ほどです。ゆるゆると歩き、10時50分、広河原山荘到着。皆さん本当にお疲れ様でした!

まずは荷物をピックアップし、少し歩いてバス停へ。帰りのバス、座れなかったらまた地獄ですから。
次の甲府行きのバスは12:45、切符を買って、「バス停にザックを置いて順番をキープしておいてください」との切符売り場の職員さんのアドバイスに従い、ザックを置いてから山荘へ戻ります。この判断をしたのは大正解で、帰りのバスは、立ちのお客さんも多数いました。登山で疲労した脚で2時間立ちっぱなし…。想像するだけで天を仰ぎたくなります。

山荘に戻り、バスの出発まで1時間以上あるので、ここで昼食。あああああ、またしても生ビールが染みわたるぅ~!! 朝ご飯が4:30だったので、お腹もすきました。がっつりカレーライス。カレーなんて何か月ぶりだろう…。「コッコさん、あなた小さいのに、どこにそんなに入るの?」と呆れられつつ、ビールを飲み干し、カレーも完食。今回の山、男性のプロさんは措いておいて、わたし、女性陣では一番ご飯を食べたと思います。たぶん、普段はそんなに大食漢じゃないと思うんですけど、山とか大会前とか、「ちゃんと食うべし!」というスイッチが入ると、胃袋が拡張するみたいです。

バスの中で、寝落ちして、窓ガラスにガンガン頭をぶつけつつ甲府駅に戻り、駅近くのホテルでお風呂。2日分の垢を洗い落とします。
その後、東京に戻るproさんとも合流し、皆で仲良く「かいじ」に乗って、帰郷してまいりました。


改めまして、proさん、すーぴーさん、mizoreさん、楽しい山行をご一緒させていただき、ありがとうございました!
またぜひ、今度は違う山にも行きましょう。
次は、やっぱり甲斐駒ケ岳ですかね。
北岳より難易度は下がりますので、「自分も山に興味ある…」という方がいらっしゃいましたら、ぜひご一緒しましょう。

【追記】
北沢峠に泊れれば、金曜日を休める方は、金曜入りして土曜日に仙丈ケ岳。土日のみのお休みの方は、土曜日から合流して日曜日に甲斐駒ケ岳と、割と調整もききやすいです。
あ、猛者たちは、黒戸尾根をいっちゃってくださいね。
さらにH●NT●Iを目指すなら、鳥倉登山口から入って、塩見岳経由で仙塩尾根を来てくださっても構いませんが(笑)。通常登山で行くなら、健脚な人なら、熊ノ平小屋(小さないい小屋ですよー! キャンプ地もきれいで)で1泊して早立ちすれば来られますかね。塩見岳は、西峰あたりがかなり急で浮石や脆い岩も多いですし、体を返さないと下れない岩場が連続します。また途中の三峰岳も、落ちたらケガではすまない切れた岩場が続く、緊張を強いられるルートです。伊那荒倉岳は偽ピークだらけで精神的にコンボを食らいますし、楽なルートではありませんが、山に行きなれている人にとっては楽しいルートだと思います。(初心者にはお勧めしません。)


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【登山レポ・1】北岳 前日と1日目 [登山]

わたしのブログは、基本ラングログですが、ランより断然登山歴の方が長いこともあり、「今度、山へ連れて行って♪」って言われることが増えました。でも、登山はランより初期投資にお金がかかるし、何よりも、基本的には途中リタイアができず、最悪の事態になれば命にかかわる遊び。躊躇もあったのですが、「ぜひ皆さんに山の素晴らしさを堪能してほしい!」という気持ちが勝り、登山を主催するという運びになりました。

登る山を選ぶにあたっては、「行きたい」と強くおっしゃってくださったproceedさんが甲府に赴任されていますので、甲府発着がいいなと。そして、案内するからには、山の魅力が数多く詰まっていて、わたし自身が行き慣れていて、不測の事態にも対応できるコースで。そんなわけで、いくつかの選択肢の中から、今回は北岳を選びました。

北岳。標高3,193m。富士山に次ぐ、日本第二の高峰です。
登山口からの標高差はありますが、コースを選べば危険個所は少ないですし、何より山頂からの景色が素晴らしく、高山植物も多いことで知られる人気の山です。獲得標高が大きいことだけがネックでしたが、参加者は皆ランナー、体力・脚力に関しては問題ないでしょう。
ちなみに、わたし自身は、北岳起点の縦走も含めて7回目の北岳登山になります。

MAP.jpg

※レポートの写真は、自分で撮ったものや、皆さんに撮っていただいたものを混ぜて使用しています。

8/6(金)

翌日の出発を甲府駅7:00発のバスにしましたので、金曜日は半休を取得し、甲府に前泊しました。翌日のバスを1本遅らせて9:00発にすれば、首都圏他からの当日入りが可能なのですが、それだと山小屋到着が午後4:00過ぎになります。山は早発ち早入りが原則ですし、もし途中で何かあったときに、このスケジュールでは対応ができません。また、夏山は、午後になると雷雨に見舞われることがあり、今回のコースの稜線は、雷雨が来たら一発でアウト、逃げ場なし。苦渋の決断でしたが、7:00のバスを選択しました。これのせいで参加を見合わせざるを得なかったかたもいらしたと思います。申し訳ありませんでした。

19:00、参加してくださったすーぴーさん、mizoreさんと甲府駅で待ち合わせ。仕事を超特急で切り上げてくださったproceedさんも合流し、皆でほうとうや馬刺しで前祝い。

ほうとう.jpg

夕方の甲府駅では、信玄公の銅像の後ろで、空が真っ赤に燃えていました。夕焼けが美しいということは、翌日の天気は晴れる確率が高いです。(※赤黒く不気味に焼けている場合は雨の確率が高いのですが。) 天気予報でも、土曜日はよさそう、日曜日は午後から崩れるとのこと。日曜日の午後には下山しているばすなので、「これは幸先がいいぞ」と思いましたが、地元勤務のproceedさんが、「昨日は高い山には黒い雲がかかって雷がピカピカしていた」と言っておられましたので、突然の雷雨だけが心配でした。山の天候は本当に変わりやすいので。

信玄公と夕焼け.jpg

21:00頃に宿に戻り、シャワーを浴びて就寝。おやすみなさい。


8/7(土)

5:00起床。バスの出発は7:00ですが、このバスには2時間も乗るので、座れないと地獄です。夏山シーズンなので、1時間前くらいから人が並び始めると聞き、6:00には駅前のバス停に行きました。……が、早起きのproceedさんが、さらにはやく到着。行列の最前列を確保して待っていてくださいました。proceedさん、ありがとうございます☆ 都心からのアプローチだと間に合わない時刻のバスだったこともあり、おかげさまで全員無事に、席を確保できました。

山梨交通の路線バス、味わいのある車掌さんに味わいのある切符、とてもレトロな雰囲気です。ちなみに、バス料金は、南アルプス林道協力金100円を含め片道2050円。竜王駅、芦安(マイカーはここまで)、鳳凰三山の登山口である夜叉神峠を経て、定刻通りの9:00少し前、バスは広河原に到着しました。


ここから広河原山荘までは、吊橋を渡って徒歩5分程度です。対岸には、これから登る北岳が聳え立っています。周囲の山とはあきらかに違う高峰の雰囲気に、皆さん写真をパシャパシャと撮っています。今日は、あのテッペン近くまで行くのですよ~。

広河原山荘(1,520m)で、登山時には使わない荷物(前泊のときの服や下山後のお風呂セットなど)を預かってもらい(宿泊者は無料、それ以外は1個300円)、登山届を提出し、トイレや水汲みを済ませます。すーぴーさんが持ってきてくださったマドレーヌをお腹に入れて、9:20、いざ出発です。

登山届けを書く.jpg

出発.jpg

最初は、樹林帯の中を進みます。傾斜はまだゆるく、木陰で気持ちがいい登山道です。約20分(標準コースタイムでは25分)で、白根御池小屋経由のルートと、大樺沢ルートとの分岐点。看板があり、休憩ポイントにもなっています。わたしたちは、今回の往路は大樺沢コースを選びました。前日までの天気がよかったので沢の増水の心配がない以上、夏の登りは沢沿いのルートのほうが気持ちいいです。白根御池小屋ルートは、日当たり良好の(要するに暑い)、草すべりの急登が地獄ですし。

大樺沢にかかる橋を左岸に渡ったあたりから、傾斜がきつくなってきます。でも、皆さんさすがはランナーで、コースタイムより速いペースでも、まったく問題なし。「コンニチハー!」と、元気に山の挨拶を交わしながら、前を行く登山者たちをパスさせてもらって進みます。

登山開始から40分ほどで、1回目の休憩。このあたりから、斜度もあがってきましたが、沢の音が気持ちよく、花も増えてきて、気持ちのいいトレイルです。
次の休憩は大樺沢二俣かなと思いましたが、mizoreさんが靴の中で足がずれるとのことで、靴下の履き直しを兼ねて、涸れ沢(シーズンによってはまだ水がある)を再び右岸に渡り直す、最後の橋から少し進んだあたりで2回目の休憩をとりました。

ここで、時間もあったので、スモモの振るまい。登山のときのフルーツは最高の贅沢です。平地だと桃のほうが美味しいと思うのですが、登山のときはなぜかスモモの酸っぱさに惹かれるんですよね~。皆さんにも好評でよかったです。

小休止後、横目に雪渓を見つつ、大樺沢の右岸をじりじりと登っていきます。

可愛い花が咲いていたので、高山植物の写真を撮るコッコ。
花の写真を撮る.jpg

これはハクサンフウロ。本当にたくさん咲いていました。
ハクサンフウロ.jpg

このあたりから、頭上の木々がまばらになり、展望が開けてきます。大樺沢二俣(2,250m)到着は、11時10分。コースタイム2時間30分のところを1時間50分で来ているので、順調そのものです。
ここで、各自買ってきたおにぎりを頬張ります。デザートは2個めのスモモ。


ここでは少し長めに休憩し、右俣の急登に取りつきます。
大樺沢二俣は、登山道の分岐点となっており、わたしたちが登った右俣ルートのほか、白根御池小屋へ至るルートと、雪渓を抜けて行く左俣ルートもここで分かれます。左俣ルートは、北岳バットレスの眺めは最高なのですが、頂上直下の八本歯コルあたりが痩せ尾根で、梯子や鎖などもあり、ちょっと神経を使うので、今回はパスしました。急な登りではありますが、ときおり木陰もあれば、高山植物も多くて目を楽しませてくれる、右俣ルートが初心者向けでおススメです。

横に鳳凰三山、眼下に大樺沢の雪渓を見ながら、高山植物が咲く斜面をジグザグと縫い、高度をあげていきます。

横に雪渓.jpg

頭上にあった地蔵岳のオベリスクがだんだん横になり、マルバタケブキの群生がキレイなあたりの木陰でいったん休憩。登りにはちょっとしたお楽しみがあると嬉しいので、ここでフルーツトマトの振るまい。ミニトマトや中玉トマトも、酸味のおかげか山だとことさら美味しく感じます。

マルバタケブキで休憩.jpg

この時点で、標高は2,700mを超えました。「さあ、次の休憩はもう稜線上で取りますよー!」。トマトで気分をリフレッシュしてもらって、最後のひとふんばり。登りなので汗がポタポタと滴り落ちてきますが、ときおり雪渓から吹き上げてくる風は冷たく、視界もだんだんと開け、これから登る尾根も見えてくるので、俄然テンションがあがります。


1時、小太郎尾根分岐(2,840m)。

稜線に出るよ.jpg

ここからの景色もなかなかです。右手に鳳凰三山。いつの間にかオベリスクは眼下になっています。そして、前方に甲斐駒ケ岳。堂々とした山容で、見栄えのする名峰です。

甲斐駒470.jpg

さらにその横に、南アルプスの女王・仙丈ケ岳。山々もキレイでしたが、そのさらに上、鳳凰三山の上の空にはうろこ雲が広がっており、その雲が一条、すうっと切れて、天上に向かうトレイルのようになっていました。想像力をかきたてられる、ステキな景色でした。

雲のトレイル470.jpg

ここで長めの休憩&写真撮影タイム。おにぎりの2つ目や、パンなどを思い思いに頬張って栄養補給をし、岩場の登りに備えます。

稜線に出て甲斐駒と.jpg

雲上散歩.jpg

ここからは、楽しい稜線散歩となりますが、少し進むと、はじめての岩場が出てきます。落ちても死ぬような場所ではないですが、それなりに高度感はありますので、三点支持という岩場の登り方の基本をレクチャーさせていただきました。岩場や梯子を登るときには、両手両足のうち、1つだけを動かし、残る3つは身体を支える支点として確保するというものです。
ここでproceedさんが、「4つではダメなの?」とおっしゃるので笑ってしまいました。「4つだと動けないじゃん! 頭で支える気?」とmizoreさんが突っ込んで、皆で大爆笑。岩登りに向かう緊張感がほぐれたように思います。

岩場を行くよ.jpg

岩場では、皆さんしっかり集中。ルートはわたしが選択します。手をかける岩、足を置く岩。浮き石など動く岩がないかどうか、チェックしながら進みます。不幸中の幸いで、コッコさんはチビなので、わたしが行ければ皆さんいけます。これが前が男性だと、コッコさん、同じ支点だとときどき手が届かないことがあるんですよね…。チビって悲しい…。

無事に岩場をこなし、周囲の景色を楽しみながら、雲上散歩を続けます。稜線に出てから、これまでの高山植物とは違う種類の花たちもお目見えしてくれて、とても楽しく歩いていたのですが、ここでビッグサプライズが。

「このお天気(好天)では、見られないだろうな。」と思っていた、ライチョウです。鳥好きのすーぴーさんが引き寄せたとしか思えません。メス1羽と、雛が3羽。人を怖がることもせず、雛がチョロチョロしているのを、母親が空からの天敵を警戒しながら見守っていました。(ライチョウは、ハイマツを住処にしており、天敵の鷹などから見つかりにくい曇りや霧などの天気が悪いときに出没します。その習性のせいで、雷鳥という名前の由来も、「見かけたら雷が来る」からそうなったという説も。)

雷鳥B470.jpg

雷鳥A470.jpg

雷鳥C470.jpg


めいっぱいライチョウとの邂逅を楽しんで、さらに進むと、今夜宿泊する北岳肩ノ小屋が見えてきました。標高3,000mにある山小屋です。
小屋の前はキャンプ指定地となっており、色とりどりのテントが設営されていました。

小屋が見えてきた.jpg

肩の小屋.jpg

肩ノ小屋到着、午後1時50分。ライチョウでだいぶ時間を食いましたが、それでも予定通りです。標準コースタイムで5時間30分(休憩除く)のコースを、休憩込みで4時間30分。ランナーって素晴らしい~♪
宿泊の申し込みをし、指定された寝場所にザックを置いて、女性陣はまず着替え。まだ二階には人が入っていなかったので、そこをいったん女性貸切にさせてもらって、汗になった衣類を交換します。

そのあと、小屋から往復30分の水場へお散歩。急斜面ですが、ここも高山植物が多くて楽しい斜面です。
水場は切り立った崖の下、もともと水量はあまりない水場なのですが、わたしたちが行ったときには本当にチョロチョロで、少し汲むのにもとても時間がかかりました。

でも景色は最高です! proceedさんは怖くて下を覗き込む気がしなかったそうですが。うってかわって女性陣は豪胆です。岩場にチョコンと座って景色を堪能。「見てるほうがドキドキした」ってproceedさんはおっしゃっていましたが、滑らない岩ですし、万が一転げ落ちても水場を支える岩盤で止まるので大丈夫。

水場だよ.jpg

水を組んで戻り、お待ちかねのビールです。ぬおーーー、美味しい!!! 1杯800円とたいへん高価ですが、標高3,000mの山の中で冷たい生ビールが楽しめる幸せには替えられません。
ザックに仕込んできた、おつまみやら何やらを出し、ここで小料理屋コッコ・登山バージョン。本日のメニューは、山の焼きそばです。インスタントですけど、山だと美味しいんですよね。今回参加の皆さまには、コッコさん愛用の山用のカラトリーを参加賞としてお渡しいたししました。便利なグッズなので、よかったら次の山行でも使ってください。

ビールうまい.jpg

カラトリー.jpg

焼きそば.jpg


夕食は17:00から。
肩ノ小屋の夕食は生姜焼きのことが多い印象でしたが、今回は白身魚の素揚げに大根おろしのソースがかかったものでした。ご飯・みそ汁はおかわり自由。男の人はたくさんおかわりされていて、あちこちからおかわりの声がかかります。ちなみに、この小屋では、「大盛り」は「大盛り」と言わず、「北岳盛り」と言います(笑)。小屋のスタッフもしっかり心得ていて、盛り付けの形もなんとなく北岳の山容にあわせ、先をとがらせて盛ってくれます。


夕食の後、テラスに戻り、proceedさんが持ってきてくださった日本酒を堪能していると、谷に向かってブロッケン現象が出始めました。ええーーー、マジですかーーーー。ライチョウに続いて、ブロッケン現象まできましたか!!

ブロッケン現象.jpg

ブロッケン現象とは、太陽光が背後からさし、影の側にある雲粒や霧粒によって光が散乱され、見る人の影の周りに、虹状の光輪となって現れる大気光学現象のことで、とても幻想的で不思議なものです。いつも必ず見られるとは限らず、わたしはたくさん登山していますが、遭遇確率は1/20くらいです。みんなでワーワーと、光輪の中の自分に向かってポーズをとって遊びます。

ブロッケン現象を楽しむ.jpg

このあたりから、風も出てきて、気温がぐんぐん下がってきました。
寒くなってきましたので、皆さんに温かいコーヒーを振るまおうと思いましたら……なんと、コッコさん痛恨のミス。バーナーのガス切れです。あー、ごめんなさい…。小屋で買えることもあるのですが、肩ノ小屋ではガスは販売していませんでした。予備を持ってくればよかったです。

夕暮れの鳳凰三山470.jpg

山小屋宿泊のお楽しみは、山の夕焼けが見られることですが……この日の夕焼けは、60点くらい。西の空に雲が多すぎました。

夕焼け470.jpg

日が沈んだので、部屋に戻ります。
夏山シーズン真っ盛りなので小屋はぎゅう詰めですが、それでもひとり1つずつ、寝袋を貸与してもらえました。ふとんじゃなくて寝袋(シュラフ)なのはありがたいです。軽いし温かいし。
寝袋で身体があたたまったと思ったら、消灯(20:00)も待たず、19:00過ぎにはあっという間に夢の中…。


21:30過ぎ、いったん起きて、外へ出てみました。お手洗いついでに、星が出ているか見に行ったのですが、外に出た直後はきれいな星空で、天の川、流れ星と山の夜空を堪能できたのですが、雲の流れがはやく、あっという間に星は雲の中へ。このあたりはタイミング次第だったようです。皆さんは、夜中の1:00頃にも出られたそうで(コッコさんは爆睡中)、そのときはとてもきれいに見えたそうです。星の数が多すぎて、星座の特定が難しいくらいの山の星空を見てもらえて本当によかったです。


翌日に続きます。
明日はいよいよ登頂! そして嬉しい出会いが……☆


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北岳に登ってきました [登山]

この週末は、コッコ主催企画で、北岳に登ってきました。
わたし自身は、7回目の北岳~。

夕焼けだけがちょっとイマイチでしたが、お天気にも恵まれ、360度の大展望、朝焼け、満天の星空、ブロッケン現象、可憐な高山植物、そして雷鳥と、北岳の魅力を堪能してもらえて良かったです☆

proceedさん、すーぴーさん、mizoreさん、参加してくださってありがとうございました。あと、トレラン組の、ハンサムネコさん、リンさん、季節外れさん、のべさんにもお会いできて嬉しかった~。

追って、少しレポを書こうと思います。
来年の主催企画(登山)は、甲斐駒ケ岳か荒川三山縦走の予定です。

山頂集合470.jpg

山頂から富士をバックに470.jpg

トレラン組と470.jpg

雷鳥C470.jpg

甲斐駒470.jpg


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富士山に登ってきました [登山]

三連休は、二日目を贅沢に使って、富士山に登ってきました♪ proceedさんが車を出してくださって、馬返しから吉田口ルートです。昭文社の登山地図だと、標準コースタイム:上り8時間50分、下り4時間40分ですが……まあ、みんなランナーなのでゆっくり行っても充分日帰りできました。ご一緒させていただいたのは、運転手お疲れ様でした!のproceedさん、スーパーナビゲーターのアンジーさん、晴れ男っぷりも健脚っぷりもさすがのふらっとさんのお三方+山女のコッコ。

前日の夜中に出発とのこと、この時間のコンビニだとろくなものが買えないし、数時間なら腐敗の心配もなかろうと、夜の10時からお弁当を作成。夜中の12時過ぎに、アンジーさんを乗せたproceedさんが車で迎えに来てくださり、そのあとふらっとさんをピックアップして、夜の道を、いざ富士山へと出発しました。
当初は天気予報がイマイチだったので、「お天気次第でいけるところまで」「朝の天気がやばくて危険そうだったら、浅間神社からのランニングに変更」ということでの計画でしたが、空には星がまたたいていて、お天気は何とかなりそうでした。

明け方4:00過ぎに馬返し(標高1,403m)の駐車場に到着。準備をして、4:30に出発です。

2シューズ.JPG

馬返しで仮眠を取る予定でしたが、予想以上に時間がかかり、睡眠時間はゼロ。げっ。行動食用に作ってきた、かぼちゃサラダを挟んだホットサンドを頬張りながら、馬返しまでの道を進みます。

馬返し~一合目くらいで夜が明けてきて、ヘッドライトは使わずに歩けるようになりました。

3夜明け.JPG

皆さんランナーなので、ずんずんと登りたそうでしたが、睡眠不足で急に高度をあげるのは高山病のリスクを大いに高めるので、コッコさんはあえてカタツムリ走行。それでも普通の登山の標準コースタイム×0.8くらいの速度です。ここでハァハァいうの、ダメ、絶対。だって徹夜での登山ですよ!?

びゅんびゅん飛ばしていきたそうな男性陣の首根っこを捕まえるようにして、じりじりと高度をあげていきます。まだ明け方で涼しい時間帯でしたし、ゆっくり登ったので、汗もかかずに五合目まで登れました。

ここでお弁当(朝ごはん)タイム。
五合目の標高は2,305m。標高2,000nくらいで少し身体を慣らす意味でも、ここでの停滞は正解だったと思います。

冷蔵庫にあったもので適当に作ったのですが、空腹は最高の調味料、皆さん残さず召し上がってくださって嬉しかったです。ベンチでお弁当を広げていたら、佐藤小屋のおかみさんが、お茶をふるまってくださいました。

45おべんと.jpg

【お弁当】 ひじき豆のおにぎらず・フキノトウ味噌の小さいおにぎり・紫蘇餃子・卵焼き・ヒレカツ・茹でモロッコインゲン・ミニトマト・サラダ菜

4五合目から.jpg

五合目からの景色。いいお天気ですが、頂上は雲に覆われています。そして雲の流れが速い! さて、どこまでいけるでしょうか。

六合目まで登り、ここで富士山保全協力金を支払いました。小さな冊子と缶バッチをいただきました。冊子は家に帰ってから読んだのですが、ルート案内・何かあったときのための連絡先やエスケープルート、必要装備など、大事な事項がコンパクトにまとまっていて、いい冊子でした。小さいので持ち運びにも便利。今度登るときに持っていくのによさそうなので、保管しておこうと思います。

赤茶けたザレの道を、ジグザグとステップを切りながら高度をあげていきます。
六合目で、富士スバルライン五合目からの登山者と合流するので(……というか、むしろそちらが王道ルート)、一気に混雑してきました。

噂には聞いていましたが、まさに人の背中を見ながら登る感じです。「ここは原宿か!」と思いました(笑)。
登山道自体は、ザレの連続で面白みはないのですが、独立峰なので、景色は本当に素晴らしかったです。遠くには駿河湾も見えました。

5七合目あたりから雲海.jpg

七合目で休憩。ここでお楽しみのカットフルーツを出しました。
山に登るときは、酸味のあるフルーツがことのほか美味しく感じます。わたしは登山が先だったので、山登りのときはこういうお楽しみを何かしら用意していくのですが、トレランから入られた皆さんには「お楽しみ」は新鮮だったようで、とても喜んでいただけてよかったです。

6フルーツ.jpg

今回は日帰りだったので、あらかじめカットしてタッパーに入れていきましたが(標高差で中の空気が膨らんで、タッパーの口があいてしまい汁漏れすることがあるので、ジプロック袋で二重包装が鉄則です。)、この季節だと、プラムやブドウ、ミニトマトなどを、よく洗って天日乾燥させた飲料の1Lや500mlの紙パックに入れて持参するのがコッコ流です。飲料の紙パックは意外と固く、ザックの中でフルーツが潰れるのを防いでくれますし、使い終わったらたためば小さくなり、切り開けば簡易まな板としても使えるので重宝です。

八合目を過ぎると、だんだんガスって寒くなってきました。
下界はうだるような暑さだというのに贅沢な話ですが、風が吹くと本当に寒い! 持参した防寒具をゴソゴソと着込みました。

でも、このあたりからは、岩場の直登が増えてきて、基本おサルさんのわたしは俄然テンションアップ! 手足を使ってグイグイと高度をあげていきます。ヒャッハー、岩登り楽しい~☆

六合目から七合目、そして八合目あたりまでは、人も多いし道も単調なので長く感じましたが、ここから先はあっという間に感じました。
九合目の鳥居。

7九合目.jpg

※コッコさんのiPhone、七合目あたりで充電切れ。ガーン。以降の写真は、同行の皆さんが撮ってくださったものです。

頂上直下は渋滞していましたが(しかも鳥居での撮影待ちで…。ちょっと登山道を避けてくれればいいだけなのですが、このあたり、富士山登山者のマナーはまだまだな感じです。)、ほどなく山頂に到着。

8登頂コマネチぼかし有.jpg

山頂は風がビュービュー、お鉢の方向へは行く人も皆無で、視界もホワイトアウトしていましたので、これは危険と判断し、ここで折り返すことにしました。

下山の前に、暖かいもので休憩をとり、トイレに行きました。高山病の五大リスクとわたしが勝手に呼んでいる、「睡眠不足」「ハイペース走行」「浅い呼吸」「水分不足」「体の冷え」、富士山の標高は3,715mで、高山病が重篤化することはあまりないとはいえ、リスクは減らしておくに越したことはないと思います。わたしは高度にはめっぽう強く、過去何度か登った5,000m峰でも高山病は出ませんでしたが、睡眠時間ゼロで登るのは初めてでしたので、4,000m以下の登山とはいえ、今回はかなり用心しました。

9下山中ぼかし有.jpg

下山道は、上りとは違うコース。砂と砂利でザラザラにザレた道を、ひたすらジグザグと下っていきます。
わたしはハイカットの軽登山靴で登ったのですが、それでも靴の中に砂利や砂が入ってきました。スパッツを持っていけばよかったな。

佐藤小屋まで降りてきて、ここで遅めのお昼ご飯。ラーメンを注文したら、おいなりさんをサービスしていただきました。わーい、わーい。たいへん美味しくいただきました。
ここで、富士登山競走の最終調整にいらしたnumaさんとお会いできました。本番、頑張ってください!!

午後になって、涼風が優しく吹いている樹林帯の下山道は、(行動時間が長かったので)若干疲れていて、「もういい加減終わりたい」という気持ちと、「もうしばらく山を満喫していたい」という気持ちとが入り混じり、フルマラソンのラスト40km過ぎのような気分になりました。

「下山で爪が死んだ!」というproceedさんと一緒に、ゆっくりと来た道をたどります。馬返し到着は15:00過ぎ。食事(朝と昼)、頂上での滞在時間など全部込みで10時間30分チョイですから、けっこうゆっくり行動したつもりでも、やっぱり速いです。標準コースタイム(休憩時間含まず)で、13時間30分のコースですよ~。

実はわたし、登山が趣味のくせして、富士山は初登頂でした。噂どおり人だらけだったのと砂が多かったのだけには参りましたが、とーっても楽しかったです☆

帰りは……行く道行く道、すべて事故渋滞で、とんでもなく時間がかかってしまいました。でも、助手席に座ったアンジーさんの素晴らしいナビゲートのおかげで、何とかその日のうちに家に帰ってくることができました。

しかも、たぶんこんなことがなかったら、決して行かなかったであろう、足柄峠経由のルート。
足柄峠といえば……そう、岩本能史さん提唱の「峠走」の聖地です。日がとっぷり落ち、ガスで視界もきかない中だったのですが、それでもこの坂の鬼っぷりはよくわかりました。とんでもなくエグイ坂でしたわ。こんなところを上まで歩かず走るなんて、ちょっと無理かも……。でも、いつか走りに行ってみたいです。

proceedさん、長時間の運転、本当にありがとうございました。ご一緒してくださった、ふらっとさん・アンジーさん、楽しい時間をありがとうございました☆


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北ア(黒部五郎・鷲羽・双六)縦走レポ・その3(番外編) [登山]

レポ番外です。

今回の山で逢えたお花たち。7月下旬~8月上旬のように、「一面のお花畑★」というわけにはいきませんでしたが、雪渓の周囲には初夏から盛夏にかけての花が、それ以外の場所では初秋の花がたくさん咲いておりました。

★初夏~盛夏の花★
黒部五郎岳~三俣蓮華岳~双六岳にかけての雪渓の周囲に咲き残っていました。
初夏の花450.jpg

★初秋の花★
そのほかの登山道にて。トウヤクリンドウはちょうど咲きはじめ。
秋の花450.jpg



さて、登山のあとは、温泉です!
若いころは、一日でも長く山の空気を吸っていたくて、休暇のすべてを使って縦走スケジュールを組んでいました。でも、ちょうど徹夜が難しくなってきた年齢ごろから、登山のあとに麓の温泉で一泊し、ちょっとした贅沢をしてから帰京するというスタイルの方が多くなり……。今では、最後の温泉を前提にして、登山のスケジュールを組むようになってしまいました。

そんなわたしが、北アルプス登山の帰りに(ときには登山関係なく)定宿にしているのが、美ヶ原高原の近く、茶臼山と三峰の鞍部にあたる扉峠というところにある温泉宿です。
昔は携帯も通じないような山のど真ん中にあるわりに「ちょっと小洒落た温泉宿」といった感じだったのですが、ここ十年くらいでだいぶ有名になってしまいました。人気の時期はお部屋もなかなかとれないのですが、なんとか日程をやりくりして宿泊しています。

山のマイナスイオンを浴びながらくつろく半露天
明神館お風呂.jpg

館内いろいろ
明神館館内.jpg

料理も美味しいです。今回は和食にしましたがフレンチがお勧め。
明神館ご飯450.jpg

ここでゆっくりくつろいで、美味しいものをいただいて、翌日は松本へ。
好きな漆器を物色したり、大好きな酒蔵で県外には出さないお酒を買い込んだりして、ランナーだとは思えない自堕落ぶりを発揮。せっかく山に行ったのに、見事に肥えて帰ってまいりました。

でも、山はいいよな~。
秋山はどこに行こうかな。

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北ア(黒部五郎・鷲羽・双六)縦走レポ・その2 [登山]

ランブログなのに登山レポ、その2。
「続きが楽しみ」っておっしゃってくださったかた、本当にありがとうございます。

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★今回のルート★
折立(1,350m)-太郎平小屋(2,373m)
北ノ俣岳(2,611m)-黒部五郎岳(2,608m)-黒部五郎小舎(2,350m)
鷲羽岳(2,924m)-三俣蓮華岳(2,841m)-双六岳(2,860m)-双六小屋(2,550m)
鏡平(2,300m)-新穂高温泉(1,117m)
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★8/31★

4:00起床、4:30朝食。
出発は5:00。今日は、稜線上とはいえピークを3つ越えますので、それなりに気合を入れて出発です。
例によって、朝方はガス。

ガスの中出発.jpg

まずは、三俣蓮華岳(2,841m)を目指します。百名山ではありませんが、高山植物が多く、富山県(富山市)・岐阜県(高山市)・長野県(大町市)の三県の県境をなす山なので人気があります。
この三俣蓮華岳と鷲羽岳との鞍部には、三俣山荘という山小屋があって、ここは展望テラスが有名です。槍や穂高の絶景を見ながら、黒部源流の天然水をサイフォン式で淹れてくれるコーヒー、(山値段なので高いけれど)美味しいと有名なパスタやオムライス。山小屋の昼食メニューは、たいていカレーライス・うどん・ラーメンなので、洋食は珍しいです。

わたしたちは、(どうせ帰りに踏むので)行きは三俣蓮華岳は山頂を巻いて、三俣山荘にザックをデポし、アタックザックだけで鷲羽岳を目指しました。

鷲羽の雄姿.jpg

薬師岳ほど「でかっ!」という印象はないけれど、この堂々とした山容。さすが百名山!(……と書きつつも、「なんでこの山が百名山?」「どうしてこれが選外?」というものは多々あって、深田久弥さんとわたしの感性の違いを感じることも。代表格は燕岳。なんであれを外すかな~。でも鷲羽に関しては意見一致! これは文句なく百名山!)

鞍部から山にとりついて、最初の方はジグザグにガレ場を切って高度をあげていきますが、山頂が近くなるにつれて岩場が増え、手も使ってよじ登っていく感じになります。鷲羽岳には初めて登りましたが、岩が脆くて浮き石も多く、ちょっと嫌な岩場でした。たいていは転げ落ちても怪我で済むような場所ですが、ところどころ、滑落したらヤバイな…って場所もありましたし。
でも、久々の高度感! これがだんだん快感になってくるなんて、登山って恐ろしい…。平常な人間の危機管理本能を狂わせます。

鷲羽山頂より.jpg

山頂は、ガスときどき晴れという感じ。
本来は360℃ビューの絶景ポイントですが、遠くの山や、長野方面の山は雲に隠れて見えませんでした。槍・穂高の景色を楽しみにしていたので残念…。
でも、雲ノ平や黒部源流はしっかり見ることができました。

山頂で30分くらいゆっくりして、岩場をくだり、飽きるほどガレ場をジグザグして、三俣山荘に戻って昼食です。
友人は、あんなにパスタを楽しみにしていたのに、「汁モノじゃないと入らないや~。塩気がほしい!」とラーメン。わたしはお腹がすいて、ご飯をがっつりいきたかったのでオムライス。食後にサイフォンで淹れてくれるコーヒーもお願いしました。どれもとても美味しかったです。

展望テラス.jpg

ザックを背負い直し、三俣蓮華岳に戻ります。ここからは3ルート選択肢があります。山頂を踏んで行く稜線ルート、双六山頂は巻き道を行く中道ルート、全部ぶっとばして最短距離で双六小屋へ至る巻き道ルート。
友人に疲れが見えているようだったので、「どうする?」ときくと、「せっかく来ているから稜線を行く」との答えだったのでそうしたのですが、今思うと判断を誤りました。「天気も怪しいし、最短距離で行こうよ。山は逃げないよ、また来ればいいよ。」と言うべきでした。

でも、稜線ルートへ突入してしまったわたしたち。気候の関係だと思うのですが、北アルプスの稜線は、概して長野側がすっぱり切れていて、岐阜側が比較的なだらかなことが多いのですが、ここからはずっと長野側。脚を踏み外したら200mくらいは落っこちるなというような、緊張を強いられる場所も多く、友人の脚があまり上がっていなくてときどき小石につまづいているのが心配でした。途中の休憩で荷物を少々奪い取り、自分のザックに入れました。

そういう点でも、今回はテントでなくて正解でした。スリーシーズン(冬以外)の小屋泊の場合、荷物の重量は一眼レフカメラや調理器具を入れても8~9kgほど。テントだとこうはいきません。最低でも14kg。少し快適に過ごそうと思ったら18kgくらいになります。
わたしの体力だと、15kgを超えるとストック(杖)がないときついです。今回は小屋なのと、写真を撮るときにいちいち邪魔なのでストックを持ってきませんでした。

三俣蓮華を超え……双六岳への稜線へ。その間には、大きな雪渓があります。
斜度はたいしてないので、滑り落ちる心配は少ないためアイゼンは要りませんが、晩夏なので踏みぬいて雪渓の下に落ちないよう、慎重に紅がら(安全なルートを示す印)をなぞります。

雪渓.jpg

ガスでなんだかおどろおどろしい雰囲気ですが、雪渓の周辺には、初夏の花たちがまだ咲き残っていて、目を楽しませてくれました。

雪渓とチングルマ.jpg

雪渓とセリ科の花.jpg

双六岳への最後の登りは、友人を空身(ザックなし)で登らせ、わたしは一登目を自分のザックを担いで登り、下り返して二登目を友人のザックを担いでボッカ。コースタイムに余裕をもっておいて、本当によかったです。

双六山頂真っ白.jpg

双六岳の山頂は風が強く、ガスで視界もきかない状態だったので、少しさがったところの岩場の影で休憩。気温は10℃を切っていて、強風で体感温度は5℃とかそんな感じになっていました。自炊用にカセットコンロの一式をザックに入れてきていたので、お湯をわかして友人にホットポカリと魔法の粉(BCCA)を飲んでもらい、自分は餡ドーナツを補給しました。

友人も温かい飲み物でだいぶ楽になったというので、小屋に向けて出発しました。
ここからしばらくはなだらかな台地を行くので、身体には優しいのですが、ガスが出ているときは、道迷いに要注意です。

ハイマツ帯には雷鳥さん。そりゃ~こんな天気ですから、会えますわな。
(雷鳥は空からの天敵を警戒して、晴天だとあまり出てこないのです。こうした悪天だと遭遇しやすく、雷の鳴るような空模様で活発に活動することが「雷鳥」の名前の由来という説も。)

雷鳥.jpg

ガスと強風の中、「何の罰ゲームだぁ~」と思いながら進んで、最後の難所。双六小屋への急な岩場を下ります。
今回は久々の山行ということで、体力が落ちてしまっているものの、もともとの登山技術は高い友人、このくらいの岩場のほうが安心して見ていられました。岩はしっかりしていて崩れそうな心配はないし、適度な緊張感からか、足取りも少し前よりしっかりしてきたような。

双六くだり.jpg

何とか4時前には小屋に到着。
何だか熱っぽいという友人を先に寝かせ、自分だけビールと夕食を楽しみました。

********************************************************

★9/1★

4:30起床、5:00朝食。
本日は下山日です。昨晩、夕食も食べずに寝てしまった友人ですが、今朝の体調を聞いてみると、「夜中にいっぱい汗かいた~。だいぶ良くなったよ。」とのこと。
朝食も8割方食べていたので、「無理せず行こうね」と、6:00出発。
出発前に、双六小屋名物のコーヒーをいただきました。ちゃんと陶器のカップで饗してくれるコーヒー、双六小屋には名人がいるらしく、とっても香り高くて美味しいのです。雰囲気は三俣山荘のほうが良いですが、単純にコーヒーの味だけの勝負なら、双六小屋の方が上だと思う…。

キャンプ指定地を横目に見ながら、弓折岳・笠ヶ岳への道を進みます。
本来なら、左手に槍・穂高の雄大な景色が広がるのですが……景色は50点くらいかな。でも、今回の山行ではじめて槍を拝めたのでラッキーでした。それに、毎夜雨でしたが、歩いている最中には一度も降られませんでした。昨日激しく降られていたらと思うとぞっとします。緊急時用に、ビバーク用のツェルト(簡易テント)はザックに常備していますが、使わずにすんで本当によかったです。

今回唯一拝めた槍ヶ岳
槍ヶ岳.jpg

穂高の稜線の先には雲海
穂高と雲海.jpg

弓折分岐で休憩し、笠ヶ岳への道とわかれて、鏡平へくだっていきます。
鏡平山荘は、小屋の裏手の澄んだ池(鏡池)に、槍ヶ岳が逆さに写り込むので有名なビュースポットなのですが、あいにくの曇天でそれもならず。

鏡平.jpg

最初に計画をたてたときは、「3日目に余裕があったら、双六小屋じゃなくて鏡平まで下りて、夜、鏡池に写り込む逆さ槍と星空の写真を撮るのもいいね」なんていいう話もしていたのですが、昨日の状態では、わたしたちの余裕度的にも天候的にも無理でした。今回は、夜の天候に恵まれなかったので、夜景はもちろん、朝焼け・夕焼けの写真も撮れませんでした。残念です。

このあたりから樹林帯に突入です。(とはいえ木々は低い)
特に珍しい景色もないので、ぐんぐん下るだけです。小池新道は、白い岩が多く日差しを遮るものが少ないので、真夏の登りは照り返しと相まって本当にきついのですが、今回は下りですし、曇天なのでガンガンいきます。
友人も復活していて、標準コースタイム×0.7くらいでぶっとばしました。わたし、くだりは苦手なのですが、練習だと思ってガシガシいきました。

無事に林道に出て、水の豊富なわさび平小屋で冷やしたきゅうりを買ってポリポリ。そのままほぼ平坦(若干くだり気味)な林道を、おしゃべりしながらテクテク1時間。新穂高温泉ロープウェイに到着です。


ここで、今回の山行は無事に終了。
ロープウェイ駅のお土産物売り場でお土産を買い、ザックを自宅あてに宅配便して、身軽になってバスが来るまで足湯に浸かりました。
わたしはビール、友人はソフトクリーム片手に、足湯。とても贅沢なひとときでした。

********************************************************

山行レポはこれでおしまいなのですが、花の写真をあまり載せられていないのと、山の後は温泉旅館で一泊というのがわたしたちの定番スタイルなので、備忘録としてあと1回ぶん、レポートしようと思います。


今回、写真がイマイチだったので、過去の登山で撮影したもので、「山、いいね★」と思っていただけそうなものを何枚か貼っておきます。
登山も好きなランナーさん、登山経験はないけれど山へ行ってみたくなったかた、ぜひお声掛けください。
チャンスがあったらご一緒しましょう~。


北岳(3,192m/南アルプス)から日の出と富士
番外北岳の朝.jpg

コッコ北岳を登る
番外コッコ北岳をくだる.jpg

燃える空…仙丈ケ岳(3,032m/南アルプス)より
番外空燃える.jpg

穂高岳(3,190m/北アルプス)からジャンダルム
番外ジャンダルム.jpg

大日岳(2,498m/北アルプス)より夕暮れの剱岳(2,999m)
番外剣岳.jpg

北鎮岳(2,244m/大雪山)よりトムラウシ(2,141m)
番外雲の滝.jpg

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北ア(黒部五郎・鷲羽・双六)縦走レポ・その1 [登山]

遅めの夏休みで、北アルプス(黒部源流域方面)を縦走してきました。
ランブログなのに登山のレポ……いいのかな。楽しんでいただけるか不安ですが、3回くらいでレポートします。

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★今回のルート★
折立(1,350m)-太郎平小屋(2,373m)
北ノ俣岳(2,611m)-黒部五郎岳(2,608m)-黒部五郎小舎(2,350m)
鷲羽岳(2,924m)-三俣蓮華岳(2,841m)-双六岳(2,860m)-双六小屋(2,550m)
鏡平(2,300m)-新穂高温泉(1,117m)
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★8/28★

木曜日。仕事を少し早めにあがらせてもらい、大急ぎで荷物をパッキングし、東京駅から夜行バスで富山へ。
今回の山行は、二十年来の親友との二人旅。山は彼女のほうが先輩ですが、身内に不幸などがあって山行も停滞気味になっていた彼女。「体力だいぶ落ちていると思うから、小屋泊で良い?」ということで、リッチな山小屋利用の旅となったのでした。北アルプスの山小屋は一泊二食でだいたい9,000円~9,500円。テントだったら1,000円。一泊ならともかく、今回三泊なのでこの差はでかい。……ですが、結果的に小屋泊で正解でした。三日とも夜降られましたし、そのうち1日は相当激しく降りましたので…。

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★8/29★

朝5:10頃、富山駅到着。コンビニで食料と水を調達し、6:20発のバスに乗り換えて、登山口の折立へ。8:00過ぎに無事に折立に到着し、身支度していざ出発です。
しばらくは樹林帯を行きますが、出発してすぐに、愛知大学登山部大量遭難死の慰霊碑が。わたしが生まれる前の話ですが、猛吹雪で十三人全員死亡というのはとても痛ましい出来事です。

愛知大学遭難碑.jpg

薬師岳(2,926m)への登山ルートはそれなりの人気コースですが、お盆を過ぎでもまだ紅葉には早いこの時期は、閑散期。同じバスには二十人近く乗っていましたが、登り始めてすぐ誰とも会わなくなりました。

ナナカマドは赤くなっているのはまだ実だけ。
ナナカマド.jpg

巨木を超えていきます。
巨木を越えて.jpg

森林限界を抜けると、気持ちのよい湿原が広がっています。ちょっと日本っぽくない風景。背後に有峰湖、よく整備された道を延々登っていきます。
有峰湖.jpg

やがて左手に薬師岳。
薬師とケルン.jpg

ホシガラスがのんきに飛んでおりました。イワツバメや雷鳥はあまり人を警戒しませんが、ホシガラスにここまで近くまで寄れたの初めてかも。
ホシガラス.jpg

登り始めて4時間半。まだ1時ですが、今晩の宿の太郎平小屋に到着。
まずはかんぱ~い。
午後になってだいぶ雲が出てきて、風景はイマイチですが、ビールはうまいっ。

太郎平小屋は、このあたりでは屈指の規模で150人収容。それでも、最盛期は400人とか500人とかの登山客が殺到するので、ピーク時はすごいことになる山小屋ですが、この日の客は70名ほど。はやくに到着したわたしたちは、なんと3畳の個室をあてがってもらえました。超ラッキー★ この日は大部屋のほうでは、大音量で鼾をかかれていた方がいたので、薄い板とはいえ、板が一枚あるだけでだいぶ違います。

夜行バスの中での睡眠は細切れだったので、夕食の時間まで仮眠するつもりがしっかり爆睡。夕食後も、山はガスの中で夕焼けの期待はできないので特にすることもなく、お酒を飲んだらまた爆睡。さすがに寝足りて、深夜1:00に目が覚めましたが、外では雨が降っていたようでした。

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★8/30★

翌朝、4:30起床。5:00朝食。
6:00、周囲はガスで真っ白の中、黒部五郎に向けて出発です。途中で太郎平の名前の由来になっている太郎山(2,338m)にも寄りましたが、景色はまったく見えず…。
ですが、8:00を過ぎると、太陽パワーで霧が晴れ、周囲の景色もだんだんと見えるように。
こんなに気持ちのよいトレイルなので、眺望があるのとないのとではぜんぜん違います。途中、赤木山(2,622m)を巻くところだけ、横がすっぱり切れた岩場で若干緊張しますが、それ以外は終始ルンルンのルート。お花もいっぱい咲いていました。お花はあとでまとめて載せます~。

北ノ俣への縦走路.jpg

11:00、黒部五郎岳の肩に到着。ザックを置いて黒部五郎岳(2,839m)をピストン。このあたりから雲が多くなってきました。

黒部五郎山頂方面
肩から黒部五郎.jpg

黒部源流域のカール方面
肩からカールをのぞむ.jpg

肩に戻り、昼食です。山小屋のお弁当は山男サイズなのでたいてい食べきれないわたし、焼きそばとパスタを自炊です。早茹でパスタやレトルトのパスタソースは自炊の強い味方です。だいぶ雲が出て寒くなってきましたので、温かいご飯が美味しかったです。
パスタ青空クッキング.jpg

このあとはカールに下って、ルンルンの道を黒部五郎小舎まで……と思ってましたら、カールの道はあまりルンルンではありませんでした。アップダウンはそんなにないのですが、延々岩を踏み越えていくルート。巨岩も多くて、意外に脚を使わされました。

黒部源流、支流を渡渉していきます。
渡渉.jpg

雪渓もまだたっぷり残っていました。
意外と脚を使う.jpg

それでも、午後2時過ぎには黒部五郎小舎に到着。「小舎」とこだわりの名称をつけているだけあって、とてもキュートな外見の小さな小屋です。
黒部五郎小屋.jpg

さっそくビールです。
ビールで乾杯.jpg

……そして、今日は頑張ったので日本酒も。
日本酒双六.jpg

黒部五郎小舎は、もともとの収容人数もそんなに多くないのですが、今日のお客は20名ほど。夕食も1回転で全員おさまり、山の上ではとても贅沢な、温かい天ぷらを饗していただきました。
夕食は天ぷら.jpg

明日は、今回の縦走では最高峰となる、鷲羽岳へ向かいます。
「お天気、もつといいな~」と思いながら眠りにつきましたが、夜中はものすごい風雨でした。テントにしなくてよかったー。

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燕岳登山で筋肉痛… [登山]

本日は、大腿四頭筋が激しく筋肉痛のため、ラン→ウォーキング30分に急遽変更です。原因ははっきりしておりまして……9/29の「塩尻ぶどうの郷マラソン」のあと、どうしても山登りに行きたくなり、燕岳の弾丸日帰りピストンを敢行してしまったからです。


夏以来の登山。11月の海外登山に向けて、ちょっと足を慣らしておきたかったですし、塩尻まで足を延ばすのなら、中央アルプス・北アルプスまではあとちょっと。山の空気が吸いた~い!
でも、休みはたった1日。上高地の小梨平か徳沢にキャンプを張って涸沢までピストンするか、駒ヶ根ロープウェイで千畳敷に出て木曽駒・宝剣を廻ってくるか、新穂高温泉から北穂高往復か……いろいろ迷ったのですが、涸沢の紅葉はまだ少し早いことで、涸沢は断念。それに、足慣らしなのにロープウェイというのも何だし……ということで、中房温泉からピストン可能な燕岳に登ることにしました。合戦尾根なら、いい足慣らしになることでしょう!
このタイミングなので、宿はとれないかと思いましたが、運よく1kmばかり登山口から離れているだけの有明温泉に宿が取れ、テント装備でマラソン大会に向かう必要がなくなりラッキーでした☆

ぶどうの郷マラソンのあと、ぶどう食べ放題・ぶどうジュース飲み放題を堪能し、駅前で馬刺しと新蕎麦に舌鼓を打ったあと、各駅停車で穂高駅まで。そこから乗り合いバスで有明温泉へ。硫黄の香りのプンプンするすばらしい露天風呂でマラソンで酷使した足をほぐして、美味しい宿の料理+ビール&日本酒を堪能した後は、特にすることもなく、なんと20:00には爆睡。夜中に寝足りて目を覚ましましたが、まだ2:00。外は星がきれいでした。

二度寝して、5:00起床。身支度をし、用意したカステラとレースでもらったぶどうで朝食を済ませ、宿が用意してくれたお弁当(早発ちの登山客には朝食をお弁当にしてくれます)をザックに入れ、6:00出発。20分ほど歩くとすぐに登山口です。
まだ涼しいので、サクサク進んでいきます。合戦尾根は確かに延々登りが続く急登ですが、よく整備されていて危険な場所はないので安心です。第一・第二・第三ベンチと途中に休憩できる場所もありますが、全部パス。合戦小屋まで登って、ここでお弁当を食べました。ここからしばらく登って合戦の頭あたり、いい感じに紅葉が進んでいて、とても気持ちのよいトレイルでした。
燕山荘、8:30。美味しいケーキとコーヒーでブレイク。ここから燕岳・北燕岳とピストンして、表銀座のすばらしい稜線を30分ほど走ってみたりして、気分はなんちゃってトレイルランナー!
秋の北アルプスを堪能し、たいへん名残惜しかったのですが、11:00過ぎに下山を開始しました。さくさく下って、有明温泉着は13:00。温泉で汗を流し、穂高の地ビールを楽しんで、帰りのバスに乗ったのでした。

その日はルンルンで家に帰りつき、いろいろ片付けをして洗濯機を回す元気もあったのですが……今日になったらフトモモ様が筋肉痛。ガーン。1か月ぶりの登山…やっぱりランと登山は使う筋肉が違うのか……それとも私、走りのときにフトモモ使えていないのかなぁ。
久しぶりに山登りできて、心はとってもハッピーなのですが、筋肉痛になっちゃったことだけ、ショボーンです。

山にはたいてい一眼レフを担いでいきます。
ランニングには関係ありませんが、数枚記念に貼っておきます。

燕岳の紅葉800.jpg
■合戦の頭付近から北燕岳方面

女王の姿800.jpg
■燕岳 燕山荘前のベンチより

北燕岳から800.jpg
■北燕岳山頂から東沢乗越方面

富士と燕岳山頂と800.jpg
■北燕岳山頂から燕岳、南アルプスを挟んで富士山

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